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【233号】社会体験学習の可能性は無限大

校⻑だより

【校長だより 233号】

3月15日(火) 今日の小樽は曇り空です。時折、雪が降っています。全国の天気を見ると気温が20℃以上で、桜が咲いている地域もあります。信じられません。羨ましいです。

さて、今、総務部長の高橋先生は、今年度の「社会体験学習報告集」の編集をしています。

「報告集」とは、今年度の社会体験学習の記録を一冊にまとめた本です。(この写真は、緑・・2020年春 ピンク・・2021年春に発行した報告集です。)2022年春版は、4月中に完成する予定です。今日は、私が担当した報告集の巻頭言(はじめの文章)をご紹介させていただきます。・・・・・

猛吹雪によるJRの運休や終わりの見えない感染拡大。本当に様々な困難を経て、小樽明峰高校の27年目の社会体験学習が終わりました。こうしたなか、本校の生徒たちに関わってくださった小樽の地域のみなさまに、心よりお礼申し上げます。

感染により年間を通した実習体験ができない、体験学習最大のピンチが2年も繰り返されました。たくさんの本校入学生が、この体験学習を目当てに入学します。いつものことながら、私たちはここでも、地域のみなさんに助けられました。

今年度も前半は、職業観を語る大人の方々が、明峰高校へ来て生徒たちの前に登場してくれました。小樽の観光業に関わる方、寿司職人、飲食店の店主、介護施設の長、害虫駆除の社長、商店街の会長、ラジオ局のプロデューサー、卒業生など。どの方も共通していたのは、高校生だった頃の自分に語りかけるように、「なぜその職業と出会い、どのような思いで働いているか」「小樽という地域で暮らす人たちへの想い」を、ストレートに、また、やさしいトーンで語ってくれたことです。「地域の魅力発見講演会」は、生徒の心に響き、普段の学校では学べない何かを学ばせてくれます。こうして生徒たちは、働くことの意味や意義を自分の中に膨らませながら、年度の後半、実習体験することができました。地域のみなさま、本当にありがとうございます。

また昨年5月には、小樽商科大学で社会体験学習について講義する機会をいただきました。教職課程を受講する大学生と90分、関わることができました。大学生のみなさんは、事前に体験報告集を読み、感想や学習の課題点・改善点などをまとめて授業に臨んでくださいました。この講義のなかで私は、働くことをテーマに世代を越えて人と人が関わること、伝えあうこと、感じることが、どれほど教育的価値の高い学びかということに気づくことができました。大学生のみなさん、教授の皆様、ありがとうございます。

今度は28年目の社会体験学習が始まります。どんな発見が待っているか楽しみです。実習先のみなさま、いつもすみません。次年度もよろしくお願いいたします。

・・・・・新しい報告集は完成次第、新2年生全員に配られます。楽しみですね。次年度の学校説明会では、参加した中学生にも配られます。興味のある方は、ぜひ本校へ声を掛けてください。

小樽明峰高校 校長 石澤 隆一

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