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ある明峰生のはなし(その2)

校⻑だより

今回は前回の続きです。ある小樽明峰高校3年生の女子生徒の話をいたします。

中学校で居場所を失い不登校になった彼女が、どうやって本校と出会ったのかについて、彼女に直接聞いてみました。そこには様々な葛藤や決意がありました。

中学校3年の秋頃、進路を決める三者面談で母親と一緒に中学校へ行くことになった彼女。「頑張って」と言われても心の中では「頑張っているつもりなんだけど」といつも思っていたそうです。興味のあった調理関係の高校も考えましたが、倍率が高く、自分が不登校のため欠席数が多かったこともあり、進学を諦めました。

不登校になった自分を受け入れてくれる高校なんかあるわけがない。でも、少しでも楽しく過ごせる学校はないかと思っていたところ、先生に紹介されたのが小樽明峰高校でした。

こうして彼女は、10月に開かれる本校のオープンスクールに参加することにしました。もちろん、たくさんの不安を抱えて参加したに違いありません。

はじめて明峰高校に足を踏み入れた彼女は、校舎に入って懐かしさを感じたそうです。最初は、けっして立派な校舎でもなく、まるで迷路のような校舎だと思ったそうです。明峰高校の生徒が、説明会場まで案内してくれた時、彼女はそのあとについて廊下を歩きながら、「この学校の生徒は、この迷路のような校舎にとても良く馴染んでいて、すごく楽しそうに学校生活を過しているんだな。」と感じたのです。

彼女は、本校の校舎に入り、受付や案内をする生徒たちに会ったことで、かつて味わったことのあるような感覚を思い出したのかもしれません。

そしてこのあと、彼女に変化が生まれました。・・・・つづく

小樽明峰高校 校長 石澤 隆一

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