お知らせ

普段の明峰高校の日常風景、クラブ活動の様子、入試に関することなど、リアルタイムな「明峰の今」をご覧ください。

【183号】ついに冬休みが明けて

校⻑だより

【校長だより 183号】

数日間の暴風雪が去り、小樽は穏やかな朝を迎えました。先週15日(金)の始業式は、雪害のための休校で実施できなかったため、1月17日(月)本日は、始業式と実力試験を合わせて実施いたしました。

今日、やっと冬休みが明けた小樽明峰高校に、元気に登校する生徒たちが集まりました。世の中は、オミクロン株というこれまでにないスピードで感染拡大するコロナの影響や、トンガ沖で起きた海底火山、それによる津波の心配など、様々な問題を抱えつつではありますが、私たち明峰高校の今年の学校生活が再開しました。

今日の始業式は、体育館ではなく各教室に分散しておこないました。生徒たちは教室に設置したモニターの画面越しに校長の挨拶を見ました。保健部の松村先生からはコロナ感染対策について、進路指導部長の多賀先生からは3年生の進路状況と1.2年生に向けたアドバイスが話されました。

今回は私が生徒の皆さんにお話した文章を紹介いたします。

全校生のみなさん、あけましておめでとうございます。

本当に寒い日が続きますね。いよいよ2022年が始まりました。体調を崩している人はいませんか。みなさんは、この冬休みをどのように過ごされたでしょうか? あの白熱した冬季体育大会から1か月がたちました。まもなく、進級・卒業、あるいは留年を決定する日がやってきます。みなさんは今、安心して進級、卒業できる自信がありますか? 冬休みが明けた今日からは、進級、卒業を諦めない覚悟で、一日一日を大切に過ごすことが求められています。今日からまた、頑張りましょう。

さて、もうみなさんご存じかと思いますが、この冬休み、オミクロン株という新しいコロナ感染が世界で拡大しました。日本でも爆発的に感染が広がっています。この事実を、みなさんは、どう感じましたか。改めて感染対策に努めるよう気を引きしめたと同時に私は、これ以上行動の自由を奪わないでほしい気持ちでいっぱいになりました。

思い起こせば2年前から、明峰高校はコロナで卒業式が思うようにできませんでした。3年生のみなさんは、この2年間、在学中に明峰の卒業式を一度も見ていませんね。自分がどうやって高校生活最後の日を迎えるのか、イメージが湧かないのではないでしょうか。当然、1.2年生のみなさんも、明峰の卒業式を知りませんね。

明峰高校の卒業式は、ほかの学校とは違うということを知っている人は、ここに何人いるでしょうね。コロナ前の明峰の卒業式は、体育館で、卒業生とその保護者、教職員、1.2年生全員が参加して、卒業生を送り出してきました。ステージに昇って卒業証書を受け取る3年生は、校長先生からマイクをもらって、会場のみんなに向かって、メッセージを伝えました。

例えば、「お母さん、3年間お弁当作ってくれてありがとう!」とか、「3年間友達でいてくれてありがとう!これからもよろしく!」とか、「パパ大好きだよ、いままで支えてくれてありがとう!」とか、「先生が担任で良かったです。お世話になりました!」・・・3年生は、ひとりずつ最後の声を振り絞って、中には泣きながら、会場の誰かに感謝の気持ちを伝えてくれたのです。

そんな明峰の卒業式が、本当に感動的で、私たち教職員は、それが大好きでした。成長した卒業生たちの3年間の姿を思い起こし、最後の姿を目に焼き付けて、卒業生を送り出してきました。私も、「教師をやって良かった。辛いこともたくさんあったけど報われた」と思える卒業式でした。

そんな卒業生たちや先生の姿を後輩の1,2年生が会場の後ろから見ていました。「自分も諦めずに卒業するぞ、今度は自分の番だ」と心に誓った後輩もたくさんいましたいた。そんな明峰の卒業式が、この2年間できませんでした。オミクロン株の影響で、今年の卒業式ができるか気がかりです。でも、できることなら、1.2年生も会場に入って、一緒に卒業式がしたい。明峰の卒業式をみんなで祝いたいと強く思っています。

3月1日の卒業式、今年もどのような形で実施できるか本当にわかりませんが、3年生に、これだけは言いたいと思います。

1月の定期試験が終われば、2月は予餞会などのほかは、ほとんど家庭学習日です。補習・追試・補充のある3年生は別ですが、3月1日までは、新年度の準備に専念してください。そして、残り少ない高校生活の一日一日を、本当に大切に大切に過ごしてください。

1.2年生のみなさん、3年生の残り少ない高校生活をよく見ていてください。そして、諦めずに進級、卒業を目指して、さらにその先の進路を見すえて、この1月、2月、3月を大切に過ごしてください。4月には新しい後輩が入学してきますよ。頑張ってください。

以上で、校長の話を終わります。

私達教職員はこれから、明峰生たちの進級・卒業をかけた学校生活を見守り、今週末の本校の推薦入試に向けた様々な準備・対応をすすめながら、今年の一歩を踏み出しました。

「校長だより」をご覧のみなさん、ご健康に気をつけて新年の一歩をともに踏み出しましょう!

小樽明峰高校 校長 石澤 隆一

pagetop