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ある明峰生のはなし(その1)

校⻑だより

9月3日(金)、私は放課後に気になる生徒と話しをしました。

3年生の女子生徒です。小樽明峰高校に入学する前は、中学校で自分の居場所が作れず不登校になった生徒です。今は札幌から毎日、小樽まで通学し、生き生きと学校生活を送っています。彼女にどんな変化があったのか聞いてみました。

現在、進学に向けた準備に忙しい彼女は、なんでも聞いてくださいと言わんばかり、にこやかに心を開いて話してくれました。

中学1年の頃は、人見知りで真面目な生徒だったという彼女。2年生のクラス替えをしてから、仲の良かった友達とも離れてしまい、クラスの生徒たちとまったく話せなくなったそうです。自分は別物とでも思われるような孤独を味わいながら、一人でいることに慣れていた生活を送ってきたそうです。唯一安心できる場所が図書室。休み時間が終わって教室に戻るのが嫌で嫌でたまらなくなったそうです。担任の先生は若くてテンションの高い前向きな先生でしたが、彼女は心を開けなかったと言います。・・・今の彼女からはまったく想像もできない中学時代の話しでした。

中学2年になって居心地の悪い教室で過ごすことが辛くなり、一日が長〜いと感じていた彼女は、ついに腹痛や頭痛に襲われます。昼夜逆転の生活が始まり、夏休み明けからまったく登校できなくなりました。

「なんで学校行かないの?」

母親や妹、弟に責められましたが、説明できず、母親との会話はなくなっていきました。そんな自分がすごく悔しくて苦しんだこともあった彼女でしたが、3年生になると、登校しないといけないという焦りすら感じなくなっていったそうです。

こうした経験をされた生徒さんは、いらっしゃいますか?

小樽明峰高校には、かつて様々な理由で不登校になったり、集団生活が苦手で苦しんだ生徒たちが結構在籍しています。

さて、彼女は、どうやって本校と巡り合ったのでしょうか。・・・・・・つづく

小樽明峰高校 校長 石澤 隆一

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