7月6日(火)、小樽明峰高校では、夏休み前最後の総合表現学習が開講されました。
やはりこの授業は、生徒が生き生きしています。普段体験できないことなので、座学よりも力が入るのでしょう。今回も、講座のいくつかを紹介いたします。
「書道」講座は、毛筆中心ですが、小筆の実用書道にも挑戦したり、展覧会に出展する作品づくりに取り組んでいます。裸足で思いっきり書くこともあり、集中力がアップする講座です。今日は8人の受講生が、半紙に向かい集中して筆を走らせていました。90分の講座で集中できる時間は、せいぜい60分。60分で8枚の作品を書き上げます。担当の白鳥美恵先生は、「もっとゆっくり」「その線をもっと伸ばして」と受講生に声をかけて指導しています。受講生は、教わったことを真面目に守って上手に書き上げていました。先生曰く「褒めて伸ばす」のが極意のようです。集中しつつも伸び伸びと取り組んでいる姿がよかったです。どんな作品が完成するか楽しみです。
「声優」講座では、10人の受講生がアニメ「NARUTO」のアフレコに挑戦していました。まずは長濱愛梨先生のご指導のもと、軽くストレッチをして全身、さらに舌をほぐしていきます。次に、一語一句を大事にしながら、みんなで発声練習をします。そして、2つのグループに分かれて配役を決めアフレコに挑戦します。前回は、ルパン三世の「カリオストロの城」に挑戦しました。少しずつ難しくなっていくアフレコですが、緊張感があり、自分とは違う人物になり切って演じる楽しさを味わいながら取り組めて、楽しそうです。今後、技術的にも見ている人を楽しませるレベルアップされたアフレコに期待しています。受講生の今後の成長が楽しみです。
「エアロビクス」講座は、本山千弘先生のご指導で、2年生の女子ふたりが楽しく取り組んでいました。エアロビクスは最近、YouTubeのフワちゃんと、お笑い芸人の春日さんペアが炎の体育会TVという番組で踊っているのをよく見ます。二人の講師であるパウロ先生は、本山先生が若い時に講義を受けたことのある先生で、とてもユニークな先生だったそうです。この講座では、アップ、基本動作、クールダウン。そして筋トレ、ストレッチを大切に取り組みます。簡単な筋肉の小テストもされるそうです。体を動かすのが大好きな二人にはぴったりの講座でした。
「クラフト」講座を覗いてみました。担当の大滝いづみ先生が机を巡回しながら受講生に教えていたのは「ステンシル」づくりです。ステンシルは、西洋風の型抜き染めのことです。白いうちわに、お気に入りのデザインを版画のように刷り込んで作る作品です。(写真をご覧になられた方がわかります)この講座では、生活に役立つものや、自分の癒しになるものなど、身近なものを手作りして飾ったり、他の人にプレゼントしたります。スイーツデコ、キラデコ、ステンシルなど1回で完成する工芸や、マフラーなど1か月かけて作る手芸に挑戦していきます。
小樽明峰高校の総合表現学習。今日は、その一部を紹介してまいりました。身体を使ったり、声を使ったり、ペンや筆を使って色々なものを表現するこの学習は、学年の枠を超え、地域の方との交流もあり、いつも新鮮な授業です。
この日、「演劇」講座の発表会も無事成功に終わりました。やはり本番が一番うまくいったようです。良かった。
次回の講座は夏休み明けになります。休み明けに他の講座もご紹介していきます。お楽しみに。
小樽明峰高校 校長 石澤 隆一