【めいほう通信 48号】
明峰高校には「おたる案内人探検部」という他の学校では見られない珍しいクラブがあります。このクラブは約2ヶ月に1回のペースで、小樽市内の様々な歴史建造物を巡って、「小樽」について学んでいきます。
今回の「初夏のツアー」は、南小樽駅をスタートとし、住吉神社、旧水上歯科病院、函館本線、水天宮、小樽聖公会、旧寿原邸などを見学しました。
ツアーでは、これらの歴史建造物に関する説明を、顧問である小池校長が行い、部員達はそれを学んでいきました。

特に今回は、水天宮の北西にある「旧寿原邸」をじっくり見てきました。建物の中では、NPO法人のスタッフの方のお話を聞くことができました。

この建物は、今から113年前の大正元年(1912年)に、「小豆将軍」として有名な高橋直治氏が自宅として建設した建物です。その後、昭和9年(1934年)に、寿原外吉氏の自宅となりました。昭和60年(1985年) に外吉氏が亡くなったあとは遺族から小樽市に寄贈されました。今では民家再生を行うNPO法人の活用事業により、期間限定で(5月から10月の間の土曜日、日曜日)一般公開されています。

建物の中には昭和時代では普通に使われていた「黒電話」が今もNTTの回線につながっており使用可能で、生徒たちは昔のダイヤルで番号をかける体験もしました。



水天宮神社の北西側に造られたこの建物は、丘の斜面を利用した数寄屋風建築で、洋室、和室、石蔵とそれぞれ趣のある内部でした。

小樽にはこのような約100年前の建造物が至るところにあります。そういうのをじっくり見ていくのも面白いかもしれません。「おたる案内人探検部」の次回のツアーは、秋頃に行う予定です。次はどんなところに行くのでしょうか?楽しみです
めいほう通信担当