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【201号】創立70周年記念式典が開かれました

校⻑だより

【校長だより 201号】

11月22日(水)、小樽は朝から天気が良く、70周年記念に相応しい一日になりました。

小樽明峰高校は今日の5時間目、体育館で全校生徒と教職員が集まり、【 創立70周年記念式典 】を開きました。

放送局の司会進行で、間宮理事長をはじめ、畠山PTA会長、山口生徒会長が祝辞を述べて拍手をし、参列のみなさんで本校の70周年を祝いました。

会場は、書道同好会のパフォーマンスにはじまり、祝辞の後に70年の本校の歴史をスライドで振り返り、フィナーレは太鼓部の演奏で盛り上がりました。

今年度に入る前、感染症の拡大がどの時期まで影響するのか気がかりでした。はたして式典の開催は可能か、開催した場合に誰を招待するかなど悩みながら今日の式典を迎えました。小規模ではありましたが、無事に参列者で祝うことができ、多くの関係者の皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。

この場をお借りしまして、以下に私の祝辞を披露させていただきます。

今年は長くて暑い夏、そして短い秋が過ぎました。修学旅行が終わって、ようやく冬を迎えました。こうした季節を繰り返すこと70年。今年、小樽明峰高校は創立70周年を迎えました。学校を代表いたしまして参列いただいた皆様に、ご挨拶申し上げます。

70年にわたり、この学び舎が教育活動の場として存続してきたことに思いを馳せますと、ここにいる在校生のみなさん。これまで教育活動にご尽力された多くの教職員。そして、この学校で学び巣立った1万人を超える卒業生。これまで本校に関わったすべての保護者、学校関係者の皆様方に支えられてきたからに他なりません。これまでの間、本校に関わり支えてくださった多くの皆様に、深く感謝申し上げます。

本校が創立した年、今から70年前はどんな時代か、皆さんは想像できますでしょうか。現在本校は70歳。この学校が生まれた頃の日本は、太平洋戦争が終わって、戦争で壊れた街や経済、法律そのものが作り直され、復興が進む時代でした。戦地から戻ってくる人達もおり、少しずつ安心して暮らせる生活と平和な社会が戻りつつありました。

ベビーブームという全国的にたくさんの赤ちゃんが誕生した頃でもありました。現在の日本の出生数は年間77万人ですが、70年前はというと、年間250万人を超える赤ちゃんが誕生していました。今の3倍以上の子どもたちが生まれ育った時代です。

そうした子どもたちが通学するための新しい高校として誕生したのが、小樽青峰高校。つまり、明峰高校のはじまりでした。男女共学でスタートした青峰高校は、やがて女子校の小樽昭和高校と形を変え、1995年、現在の小樽明峰高校へと発展し、今年70年を迎えたのです。

私は、この70年間の本校の歴史のちょうど半分、35年間をこの学校で過ごしました。転勤することもなく、ずっとこの学校の教師として生きてきました。言葉では言い尽くせないほどの様々な困難を目の当たりにしてきました。長いようであっという間の35年を振り返り、私が感じたことを述べさせていただきます。

それは、札幌などの学校と比べて本校は、確かに古く小さな私立高校ですが、実に個性豊かな生徒たちが集まって来ます。中学校でできなかったことにチャレンジしてみたい生徒や、対人関係を築く力を身につけたい生徒、信頼する仲間を見つけたい生徒もいれば、自分を成長させたいと願って入学してくる生徒がたくさんいます。

そして、この学校には、こうした生徒たちひとり一人とじっくり向き合う教師たちがいます。「集団づくり」という人と人との絆を結ぶ教育実践に挑む教師集団が存在し、悩みながらも人間教育を貫いてきました。こうした教師達によってこの学校が存続してきたと思っています。

そうした中で、悩みながら踏ん張り本校で輝いた生徒たちがたくさんおりました。どんなにつらいことでも、できないことができるようになるまで頑張りぬいた生徒たちの存在。その姿、その頑張りに私はたくさん背中を押され励まされて、今まで教師を続けることができたと思っています。

ここには感動するくらい頑張る教師集団と生徒たちがいます。私はここに誇りをもって、これからも明峰高校の教育活動を前に進めていきます。小さな一歩でもいい。明峰高校にしかできない教育を教職員とともに、生徒や保護者と向きあいながら、71年目の明峰高校を築いていきたいです。みなさん、毎日の学校生活を大切に、一歩一歩一緒に歩んでまいりましょう。この学校で良かったと思えるものをひとつひとつ築いていきましょう。

最後に、皆様のご健康とご多幸を祈念いたしまして、創立70周年の挨拶と致します。  

令和5年11月22日 

学校法人 共育の森学園 小樽明峰高等学校

校長 石澤 隆一

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追伸 式典の様子を「小樽ジャーナル」の方が取材されていました。

書道同好会の生徒達もインタビューを受けていました。近日中に「小樽ジャーナル」のページに掲載される予定です。

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