だからこそ今がある

                
               校長 戸島 哲也

   
 「私、息子にホント申し訳ないと思っているんです。」
T君は、中学校まで学校という場所とはずっと距離を取っていました。それが明峰に入学して、分かり合える仲間と出会い自分を取り戻します。仲間と共に生徒会役員に立候補、がぜん頭角を現し始めます。一方で「息子の分も私が頑張ろう!」と心に決めてPTA運営委員に立候補したお母さん。そんなT君の意外な変貌ぶりに驚くばかりでした。お母さんとT君、共に大活躍した1年が終わったのでした。
4月末のPTA懇親会、帰りの道すがらお母さんは息子さんとの10数年を振り返って、ずっと胸にしまっていたことを話してくれました。「小さい頃は子育てと仕事・生活で一杯いっぱいで余裕が無く、思うようにならないT君のことを怒ってばかり。今思うとかわいそうで仕方がない。余裕の無さでは今も同じだけれど、この1年で今まで全然気付かなかった色々な姿が見えてきて、今更ながら可愛くて仕方がない。本当なら、もっと早く小さい頃にそうしてあげたかった。そうすれば、今の息子は全然違っていたと思う」と。
T君のお母さんの切ない想いは十分に受け取りつつ、私はこんな言葉をかけたのでした。「・・・だからこそ、今のT君があるんですよね。」
先日、難病である筋ジストロフィーを患う詩人、岩崎航さんを追った番組を観ました。3歳で発症してから37年、現在は24時間人

工呼吸器を離せず、生活の全てに介助を必要とする毎日。20代に
なって五行詩に取り組み初め、パソコンを通して発信し続けています。そのテーマは「生きる」こと。私が最も印象的だったのは、同じ病を生きる7歳年上のお兄さんとの会話の場面です。気管を切開しているので言葉としては容易に聞き取れないお兄さんの問いに「大体分かるよ!」と応える航さん。お互いの状況は分かり合っているから気遣いは十分に感じながら、言いたいこと、伝えたいことははっきりと口に出して会話が弾む。感謝の気持ちもことばで表す。「今日は楽しかったよ、ありがとうな。」とお兄さん。2人の息子達の様子を優しい笑顔で眺めながら、お父さんは時々口を出して話に加わります。ある意味当たり前かも知れないけれど、こんなに楽しそうに話す息子達の会話に立ち会える父親は、果たしてどれ程いるでしょう。これまでお父さんが抱えてこられたものの重さは、私の想像を越えるものでしょう。ただ、今ある“幸せな場面”はその先にこそ見えてきたに違いない。そう思います。
5月という月は、いつも私の気持ちをザワつかせます。「憲法」と「子どもたち」、その将来について改めて深く考えざるを得なくなるからです。加えて今年は「平和」の二文字が今までにない強さで迫ってきます。いずれやって来る大切な「今」のために、私達がやらなければならないこと。また、子ども達と一緒に始めたいと思います。                 (2016.5.7)

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