11月4日(木)、今日の小樽は曇り空ですが、時より日が差していました。校舎から見上げる天狗山の木々も、タワシのように真っ茶色で秋の終わりを告げています。もうすぐ雪が降ってくるのでしょう。寒い冬を迎える覚悟をしてくださいと伝えているかのようです。
小樽明峰高校は、来週に2年生の「沖縄修学旅行」が実施されます。同時期に、小樽・札幌市内の中学校訪問をし、月末には「学校説明会」を開催してまいります。そんな様々な取り組みの準備中ではありますが、今日は、小樽明峰高校で一番若い先生が今考えていることを紹介させていただきます。
現在1年生の担任をしております齊藤怜央(さいとう-れお)先生。昨年度から本校に勤務して1年7カ月が経ちました。大学を卒業してすぐに本校に勤務した国語の先生です。太鼓部の顧問、放送局・男子バスケットボール部の副顧問をしています。
■ 小樽明峰高校の教員生活を振り返っていかがですか?
□ 初めての授業は3年生の「国語表現」で、敬語の使い方についての授業をしました。どう教えたら良いのか戸惑いました。
今年の4月から1年生13名の担任になり、明峰高校は若い先生でもチャンスをくれる学校だと思いました。まずは生徒と一番歳が近い自分だから、生徒の悩みに寄り添える教師になりたいと思いました。クラスの生徒たちと積極的にコミュニケーションをとるよう働きかけなくては、と心掛けてきました。今、振り返ってみると、まだまだ生徒を理解できていないと感じています。「何が好きなのか」「家では何をしているのか」「どんなことで悩んでいるのか」・・・どんな些細なことでも生徒をちゃんと理解していきたいです。今後もっと、生徒との関わりを増やしていきたいと思っています。
■ どんな教師を目指していますか?
□ 生徒一人一人と向き合える教師になりたいです。悩みなども一緒に考えることのできる教師になりたい。国語の教師としては、目で見るだけでなく、匂いや味など五感を使った新しいスタイルの授業を取り入れたいと考えています。本校の総合表現学習「演劇講座」講師の吉川さんは、色々な生徒たちと色々なスキンシップがとれるのですごい方だと思っています。
■ 明峰高校をどんな学校にしたいですか?
□ 不登校など様々な経験を持つ生徒がたくさんいる学校ですし、学校生活をやり直そうとしている生徒たちがいます。そんな生徒たちが過ごしやすい学校にしていきたいです。普通科の学校なので、当然教えることはありますが、公立のような縛りがなく、私立だからこそできることがたくさんあると思っています。私立の明峰高校だからこそできることを先生方や生徒たちと探していきたいです。
齊藤先生、忙しい中インタビューに答えてくれてありがとうございます。私と同じ道東出身(私は中標津町、齊藤先生は別海町)なので、親近感が湧きます。公立にはない私立学校だからできることってあります。その教育を信じて教師を続けていきたいですね。そして、自分を信じて前向きに生きていける生徒たちを育てたいですね。お互い故郷を離れていますが、小樽の地で教師として一緒に頑張りましょう。
小樽明峰高校 校長 石澤 隆一