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日本史の授業で・・・

校⻑だより

4月19日、今日の小樽明峰高校の「日本史」の授業(3学年)で、「運動会の歴史」について勉強しました。日本の運動会は、いつから誰の手によって始まり、どのように全国へ普及し、そして日本をどう変えたかという、教科書の最初で取り上げられている授業です。

日本に運動会を広めた人物は、明治初期の「森有礼(もり-ありのり)」という日本初の文部大臣です。彼の先輩には一万円札で有名な「福澤諭吉」がいます。二人は欧米を視察して日本の「education」を作り上げた人物でした。

当時、森氏は「education」を「教育」と訳し、福澤氏は「発育」と訳しました。「教育」には、与える、教えるという意味が込められており、福澤氏は、上からの押し付けでは人の成長は限られてしまうと反論します。福澤氏のいう「発育」には、能力を引き出すという意味が込められていました。やがて日本は森氏を中心とした戦争をする国づくりへ舵を切った教育の道を歩むことになりました。

もし、福澤氏の「発育」という考えが日本の授業の主流であったなら、日本の教育はどう変わっていただろう・・・。生徒たちと一緒に考えてみました。この授業、面白いと思いませんか。

小樽明峰高校 校長 石澤 隆一

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