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面接練習で自分を磨く

校⻑だより

8月6日(金)、今日の小樽明峰高校の校舎は、シ~ンと静まり返っています。

夏休みなのですが、合宿中のバスケットボール部は、サマーキャンプで小樽市総合体育館や小樽潮陵高校、小樽桜陽高校の体育館へ行き、他校と練習試合のため不在です。バドミントン部は小樽水産高校の体育館へ。そして野球部は、仁木町のふれあい遊トピア公園野球場で練習試合へ。先生方は、明日の「夏休み入試相談会」の準備を黙々としています。

そんな生徒の声が響かない静かな校舎にも、ちゃんと生徒は来ています。登校学習で就職試験に向けた面接練習をしている3年生の柳田亜耶寧(やなぎだ-あやね)さんです。

柳田さんに声をかけてみました。

柳田さんは、小樽の朝里川にある「宏楽園」という温泉旅館へ就職するための面接練習に励んでいました。7月12日の合同説明会で宏楽園の「心豊かなひと時を提供する」という経営理念に興味を持ったのがきっかけだそうです。もともとコンビニのアルバイトを通して接客の楽しさを感じていました。お客様と接することが楽しいと思える自分を信じて、小樽の旅館で働くことを選びました。

さらに、太鼓部の部長として10人の部員たちをまとめてきた責任感が、柳田さんの長所です。それでも面接での不安があるようです。

「初対面の方に自分のことを話すのは勇気がないとできません。ことばひとつで、伝えたい思いも変わって受け取られてしまうと思うので怖いです。でも、気合いで乗り切るしかないです。深く考えずに、どうにかなるぞと思って話そうと思います。あとは、話す内容や言葉づかいに気を付けて頑張ります。」

学校祭や入学式、コンビニの開店式、老人ホームでの演奏会、そして何千人と集まる朝里リバーサイドフェスティバルで太鼓演奏をしてきた柳田さん。その経験と覚悟が自らの背中を押しているようです。

9月16日以降随時おこなわれる就職試験。希望の就職先へ内定できるか、この夏休みこそ覚悟を決める時だと思います。柳田さんは、今日も面接指導の先生から「笑顔」を大切にすることを教わりました。

柳田さんの未来へのその一歩を応援しています。

小樽明峰高校 校長 石澤 隆一

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